治療前にぜひお読みください。
あなたは虫歯タイプ? 歯周病タイプ?
100人中40人は虫歯タイプで、残りの60%は歯周病タイプだといわれています。
虫歯タイプの人は小さいころから虫歯が多く、大人になると神経が無い歯が多くなっていくのですが、骨(歯茎)の吸収はあまり認められません。
歯周病タイプの人は虫歯になった経験がなく、若いころは歯医者さんへ行く経験も少ないのですが、40代になると骨の吸収が顕著になり、歯茎が下がり、歯が動くようになり、グラグラになって抜歯することになります。
虫歯の人は定期健診でフッ素塗布(虫歯を抑える薬)、歯周病の人は定期健診で歯石(歯のゴミ)除去を行うことが大切です。
歯を抜けっぱなしにしておくと
歯を抜けっぱなしにしておくと上の歯は落ちてくる。後ろの歯は前に傾き、前の歯はさらに傾き、かみ合わせは近くなり左右にずれてきます。
これを治すためには、被せ物や矯正治療で元の状態に戻していく必要があり、治療費もかかってしまいます。
抜けて時間が経ってからでは、治療は複雑化してしまいます。早めの治療が大切です。
お口の健康を守るための4つのポイント
- 虫歯の問題
- 歯周病の問題
- かみ合わせの問題
- 見た目の問題
つまり虫歯だけを治しても、お口の健康を長期的に維持することはできません。4つ全てを治して初めてお口の健康を長期的に維持していくことができるのです。
虫歯と歯周病は細菌感染、かみ合わせは力の問題。
- 細菌のコントロール
- 力のコントロール
- 見た目のコントロール
これらを改善できれば、お口の状態を長期的に維持していくことができるのです。
治療の世界
被せたり、削ってしまった歯はもとの完全な歯に比べると弱くなってしまっています。再治療も5回が限度といわれています。
- 1回目:かむ面の虫歯
- 2回目:歯と歯の間の虫歯
- 3回目:歯と被せ物の間から虫歯
- 4回目:神経の治療
- 5回目:神経の治療のやり直し
- 6回目:抜歯
1.虫歯
虫歯が大きく、神経まで最近が侵入し、強い痛みがあると、神経をとるケースが多いです。ただ現在は程度により神経を保存できるケースも増えてきています。
2.神経の無い歯
根の先に最近が侵入してしまっている場合、2回目以降の治療率は65%です。神経の中の最近を完全に取った後、防腐剤を神経の中に入れます。その後、土台を入れて歯を被せます。
3.歯周病の歯
歯の周りの骨が無くなってしまう病気です。健康な歯は2/3以上骨で覆われています。1/3以下になると歯を抜くケースがおおくなります。炎症は治っても、かむ力に歯が耐えられなくなるからです。日頃より定期健診により、歯のお掃除することが大切です。