院長インタビュー

全般的な治療で患者さんの口腔内環境を守り地域に貢献する

患者さんの健康状態に合わせた治療

開業当初と比べた現在の患者さんの診療傾向の変化を教えてください。

開業当初から各種保険診療をメインに行っており、現在も大きな変化はありません。

かかりつけ医や定期管理が歯科医院では常識になりつつありますが、患者さんのライフステージに合わせた治療・予防をどのように実践していますか?

大田 政生 院長

来院時にカウンセリングを行い、その時の患者さんのお口と全身の状態、ライフスタイル、経済事情などに合わせた治療の提案を行っています。開業当初より4ヶ月ごとの定期検診を推奨し、リコールはがきでのお知らせなどを行っており、定期検診を受診される方が順調に増加していることから、患者さんのメンテナンスに対する意識が高まってきていると思います。当院ではスケーリングが終わった後、その場で歯科衛生士がお口の状態を説明して、メンテナンスのアドバイスをしています。

歯科も全身との兼ね合いを要求される時代になりましたが、基礎疾患(高血圧症・高脂血症・糖尿病等)を抱えている患者さんの診診連携について教えてください。

かかりつけの内科医などに相談していただき、当院での治療が難しいケースでは近隣の大きな病院(千葉労災病院など)の口腔外科を紹介しています。

患者さんとのコミュニケーションで心がけていることを教えてください。

初診時に定型のツールを使用し、「スタッフ→医師」の順番に説明をしています。これにより、患者さんが要望をまとめて伝えやすくなっていると思います。また、歯科医には話しにくいこともスタッフならば話しやすい傾向もあるようです。可能な範囲(治療をすすめるのに必要な範囲)で優しく声がけをするなど、患者さんの立場に立った対応を心がけています。

貴院のスタッフ構成を教えてください。

スタッフ数計16名、歯科医師3名(非常勤2名)です。

消毒、滅菌で設備費用を投下しているもの、もしくは気をつけていることを教えてください。

オートクレーブ(医療用滅菌器)を使用し、万全の体制で消毒・滅菌を行っています。通常の患者さんには薬液のアグサールを、肝炎を発症している患者さんには薬液のハイドリットを使用し、肝炎用の器具は選別し、滅菌して保管しています。

患者さんの喜びが、私の喜び

休みの日は何をされていますか。(趣味、習慣など)

ジョギングですね。年に複数回、マラソン大会にエントリーしています。

歯科大での学びや勤務医時代の経験で、現在の臨床に活かしていることはございますか?

救命病棟や麻酔科にて研修を受けた時の知識は、現在の診療に役立っています。

歯科医師になろうと思った動機を教えてください。

私が13歳の年に死去した父は医師でした。その遺志を継ぐ形で医師を志すも成績が振るわず悩んでいた時、既に歯科医師であった従兄弟にアドバイスされ歯科医師を目指す様になりました。

臨床現場で喜びを感じるのは、どのような時ですか?

「患者さんから痛みがなくなった。」、「よく噛めて美味しく食事ができるようになった。」などの喜びの声をお聞きした時ですね。

最後に貴院の今後の展望・展開を教えてください。

日本全体が高齢化社会を迎えつつある中で、訪問診療の体制を充実させ、歯科医療を通じて地域社会に貢献したいと考えています。